厚生労働省が総合的に評価して指定
ヤンセンファーマ株式会社は、10月10日、前立腺がん治療剤「ザイティガ錠250mg」が厚生労働省より優先審査品目に指定されたと発表した。
この指定は、同剤の医療上の有用性および適応疾患の重篤性について、厚生労働省が総合的に評価したために行われた。
CYP17を選択的に阻害し、抗腫瘍効果を示す
「ザイティガ」は、アンドロゲン合成酵素であるCYP17を選択的に阻害し、その作用により抗腫瘍効果を示す、CYP17阻害剤。精巣・副腎・腫瘍組織自体という3つのアンドロゲン分泌源の全てにおいて、アンドロンの産生を阻害する作用を持つ唯一の承認薬となっている。
同剤は日本国内において、2014年7月、「去勢抵抗性前立腺がん」を適応として承認を取得。本年5月には、同承認における効能・効果よりも早期のステージである「ホルモン療法未治療転移性前立腺がん」についても、医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請が行われている。
1日でも早く患者に提供できるよう尽力
前立腺がんは、世界の男性人口において罹患率が2番目に多いがん。人口全体で見た場合、4番目に多いがんとなる。アジア圏における前立腺がんの発生率は、西欧諸国に比べると低いものの、着実に増加。アジア諸国における死亡率も、全体的に高まっている。
今回の優先審査品目指定についてヤンセンファーマは、引き続き当局と協力して、1日でも早く患者に同剤を提供できるよう尽力すると述べている。
(画像はヤンセンファーマの公式ホームページより)

前立腺がん治療剤「ザイティガ錠250mg」 厚生労働省より優先審査品目に指定 - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.com/japan/press-release/20171010