「ジャディアンス錠」と「トラゼンタ錠」を配合
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社と日本イーライリリー株式会社は、10月3日、日本ベーリンガーインゲルハイムが2型糖尿病治療用配合剤について国内承認申請を行ったと発表した。
この配合剤は、SGLT2阻害剤「ジャディアンス錠」とDPP-4阻害剤「トラゼンタ錠」を配合したもの。
服薬負担軽減とアドヒアランス向上を実現
「ジャディアンス錠」は、選択性の高いナトリウム依存性グルコース共輸送担体(SGLT2)阻害剤。同剤は、SGLT2を阻害することにより、腎臓におけるブドウ糖再取り込みを抑制。インスリン分泌能の低下やインスリン抵抗性とは独立して過剰なグルコースを尿中に排出させることで、血糖を低下させる。
「トラゼンタ錠」は、選択性の高いジペプチジルペプチターゼ-4(DPP-4)阻害剤。DPP-4を阻害することにより、インスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制する。結果として、血糖を低下させる作用を持つ。
今回国内承認申請が行われたのは、これら異なる作用機序の2成分を配合した薬剤。1剤にすることで、患者の服薬負担軽減とアドヒアランス向上を実現するとしている。
糖尿病治療に一層の貢献を行う
ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニーは、2011年1月、糖尿病領域におけるアライアンスを締結。同領域において、大型製品に成長することが期待される治療薬候補化合物を中心にして、協働していくことを発表している。
両者は今後も、糖尿病領域におけるグローバルレベルでの戦略的アライアンスのもと、糖尿病治療に一層の貢献を行うとしている。
(画像は日本ベーリンガーインゲルハイムの公式ホームページより)

2型糖尿病治療用配合剤 国内承認申請 - 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
https://www.boehringer-ingelheim.jp/