長期的な安全性と有効性を経過観察
アッヴィは2017年9月28日のニュースリリースで、米国アッヴィ社が第3相試験であるMURANO試験において、ベネトクラクスとリツキシマブ(遺伝子組換え)の併用が主要目的を達成したことを発表した。
試験結果から、再発/難治性慢性リンパ性白血病(CLL)の患者に対するベネトクラクスとリツキシマブ(遺伝子組換え)の併用は、ベンダムスチン塩酸塩とリツキシマブ(遺伝子組換え)の併用よりも無増悪生存期間(PFS)を延長することが示された。
長期的な安全性および有効性に関する情報をさらに得るため、MURANO試験で治験治療を継続している患者に対して医師が引き続き観察を実施する。
化学療法を含まない治療法の提供が期待される
欧米で最もよくみられる白血病の種類はCLLであり、米国における白血病の新規症例の約25%を占めている。
CLLは、増殖が遅い形態の白血病または血液がんであり、血液および骨髄に非常に多くの未熟なリンパ球(白血球の種類)が認められる。CLLは高齢者が罹患することが多く、女性よりも男性の罹患率が高くなっている。
ベネトクラクスは、複数の国で保健当局による評価を受け、現在、米国を含む16カ国およびEUで承認されており、アッヴィは現在、ロシュ社とジェネンテック社と共同で、治療に適格で必要性を有する患者にこの医薬品を提供するため、世界中の規制当局と協力している。
(画像はアッヴィのサイトより)

アッヴィ プレスリリース
http://www.abbvie.co.jp/