グレリン受容体作動薬、米国で特許査定
ラクオリア創薬株式会社(以下、ラクオリア創薬)は10月4日、グレリン受容体作動薬(セリン誘導体)が米国で特許査定を受けたことを発表した。
グレリンは、成長ホルモン分泌物質の1つで、主に胃で作られ、成長ホルモン分泌の他に摂食亢進、エネルギー代謝調節作用、心血管への作用など数多くの生理作用を有することから、グレリン受容体は治療に役立つとして注目されている。
日本に続き2つめの特許
ラクオリア創薬は、がんに伴う悪液質による食思不振の治療薬の創出を目指し、グレリン受容体作動薬を開発。悪液質とは、様々な慢性疾患による栄養不良の状態のことで、患者の生活の質や治療反応性を低下させる原因となっている。
また、がんに伴う食思不振は、がんの進行と共に多くの患者に起きる食欲不振、体重減少、筋肉量の減少、全身衰弱、倦怠感などの消耗性疾患だ。
グレリン受容体作動薬の動物を使った試験では、食欲不振の改善、体重減少の抑制に有効であることが認められている。2016年10月に日本で特許査定を受けており、これで2つめの特許査定となる。
グレリン受容体作動薬は、経口投与可能な低分子化合物。がんに伴う悪液質による食思不振の治療薬は、数少なく、アンメットメディカルニーズは高い。ラクオリア創薬は、新たな選択肢の1つになるとしている。
(画像はラクオリア創薬株式会社HPより)

ラクオリア創薬株式会社 プレスリリース
http://www.raqualia.co.jp/