イブランス(R)の製造販売承認を取得
ファイザー株式会社(以下、ファイザー)は9月27日、手術不能または再発乳がんの治療薬として、サイクリン依存性キナーゼ(以下、CDK)4/6阻害剤イブランス(R)の製造販売承認を取得したことを発表した。
CDK4/6は、細胞増殖を促す働きがあるため、腫瘍の増殖を引き起こす。イブランス(R)は選択的にCDK4、またCDK6を阻害し抑制する薬剤だ。
米国では、2013年4月にブレークスルーセラピーに指定され、2015年2月に迅速承認を受け、2017年3月に製造販売承認、現在、70ヶ国以上で承認されている。
また、進行または転移性乳がんとしてレトロゾール、フルベストラントとの併用療法は、全米総合がんセンターネットワーク、米国臨床腫瘍学会といった様々なガイドラインから推奨されている。
イブランス(R)併用療法で無憎悪生存期間が約2倍延長
乳がんは、年間罹患数が約7.4万人と女性がなるがんの1位であり、年間死亡率は1.3万人を超える。また、がんの根治的治療を受けていても、進行、再発は20%~30%と高い。
実施された臨床試験では、イブランス(R)との併用療法で、標準治療薬と比較して無憎悪生存期間が約2倍、延長したことが認められている。
ファイザーは、日本の乳がんの新たな治療選択肢となるとしている。
(画像はファイザー株式会社HPより)

ファイザー株式会社 プレスリリース
http://www.pfizer.co.jp/