欧州委員会から承認
中外製薬株式会社は9月25日、F.ホフマン・ラ・ロシュ社(以下、ロシュ社)が9月22日に局所進行、転移性非小細胞肺がんと転移性尿路上皮がんを適応としたTECENTRIQの投与について欧州委員会から承認されたことを発表した。
TECENTRIQは、免疫チェックポイント阻害剤(抗PD-L1抗体)。ロシュ社は、第2相国際共同治験において、PD-L1陽性の局所進行、転移性非小細胞がんを縮小し、主要評価項目を達成している。
今回、EUで承認を受けたのは、転移性非小細胞肺がんとcisplatinベースの化学療法が不適格、また、白金製剤ベースの化学療法でお治療後に病勢進行した局所進行、転移性尿路上皮がんの治療薬としてであり、すでに米国では承認されている。
また、日本では2017年2月に、切除不能な進行・非小細胞肺がんの治療薬として製造販売承認申請をしており、現在もTECENTRIQの様々な国際共同治験に参加している。
がん免疫療法の研究開発を推進
ロシュ社はがん免疫療法の研究開発を行い、20種類以上に及ぶ研究段階の候補品があり、そのうち7種類が臨床試験を実施。また、その薬剤がどのがん種に適しているかを評価するバイオマーカーの検討も実施している。
(画像は中外製薬株式会社HPより)

中外製薬株式会社 ニュースリリース
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