1日2回投与の用法・用量が認められた
エーザイ株式会社とEAファーマ株式会社は、9月22日、プロトンポンプ阻害剤「パリエット」について、用法・用量追加の国内承認を取得したと発表した。
今回の承認により「パリエット」は、プロトンポンプ阻害剤抵抗性の逆流性食道炎に対する維持療法について、1日2回投与の用法・用量が認められた。
逆流性食道炎患者の約15%が抵抗性を持つ
逆流性食道炎は、胃酸の逆流などによって食道粘膜にびらんが生じ、胸やけなどの症状が頻繁に生じる疾患。多くの場合、プロトンポンプ阻害剤の投与により治癒 ・寛解維持が可能だが、約15%の患者はプロトンポンプ阻害剤に抵抗性を持ち、十分な効果が得られないという報告もある。
「パリエット」は、こうしたプロトンポンプ阻害剤抵抗性の逆流性食道炎患者に対する治療が可能な、唯一のプロトンポンプ阻害剤。同剤は、エーザイが創製を行い、1997年に日本において発売された。現在は、世界100カ国以上で承認を取得している。
より優れた再発抑制効果を示した
今回「パリエット」が取得した用法・用量追加の承認は、日本において実施された二重盲検比較臨床第3相試験の結果に基づくもの。同試験では、従来のプロトンポンプ阻害剤による治療で効果不十分な逆流性食道炎の患者を対象として、「パリエット」の1日1回投与群と1日2回投与群とを比較。1日2回投与群は、より優れた再発抑制効果を示したという。
なお日本において「パリエット」は、エーザイが製造販売元を務め、EAファーマが販売を手がけている。
(画像は写真素材 足成より)

「パリエット」 逆流性食道炎に対する維持療法の用法・用量追加の承認を取得 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201752pdf.pdf