再発、死亡リスクが統計学的有意に53%減少
ノバルティスファーマ株式会社(以下、ノバルティスファーマ)は9月22日、スイス・ノバルティスが9月11日に発表した悪性黒色腫で、外科的完全切除をした患者を対象としたタフィンラー(R)とメキニスト(R)の併用療法を行った第3相臨床試験の結果を公表した。
今回の試験には870名の患者が参加、主要評価項目である無再発生存期間(RFS)が達成し、また、プラセボ群と比較して、再発、死亡リスクが統計学的有意に53%減少したことが認められたとしている。
様々ながん種を対象とした臨床試験が実施中
悪性黒色腫は、再発リスクの高い疾患で、外科的治療後に行われる術後補助療法が推奨されることも多い。
すでにタフィンラー(R)とメキニスト(R)の併用療法は、切除不能、または転移性BRAFV600E/K遺伝子変異陽性悪性黒色腫を適応として、米国、欧州、オーストラリア、カナダで承認、また、日本でもBRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫を適応として2016年6月から販売されている。
タフィンラー(R)とメキニスト(R)は単剤での治療薬として使用されるより、併用した方が腫瘍の増殖速度を抑制することが認められており、現在、世界中で様々ながん種を対象とした臨床試験が実施されている。
(画像はノバルティスファーマ株式会社HPより)

ノバルティスファーマ株式会社 プレスリリース
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