切除不能な肝がんの治療に使用
テルモ株式会社(以下、テルモ)は9月19日のプレスリリースで、放射線放出ビーズ「QuiremSpheres」を、9月18日より欧州で発売開始したと発表した。
同製品は、放射線放出ビーズとして世界で唯一(2017年テルモ調べ)、放射性同位元素holmium-166を内包し製品化したもの。
放射線放出ビーズは、切除不能な肝がんの治療に使用。肝がんに対する経カテーテル動脈塞栓療法において使用され、放射性同位元素から放出される放射線によりがん細胞を攻撃し、腫瘍の成長抑制・縮小を図る。
今後、欧州以外の地域にも展開予定
「QuiremSpheres」は、内包されている元素の特徴により従来はできなかった複数の画像診断法が可能となり、より効果的な治療が期待できることとなった。
オランダのクイレム・メディカル社が開発し、テルモが独占販売権を有するもので、テルモは今後、欧州域外にも展開する予定としている。
テルモは、これまでにインターベンショナルオンコロジー(カテーテルを用いたがん治療)領域において、マイクロカテーテルや塞栓ビーズなど幅広い製品を各国で販売してきた。
本年7月に発売となった、抗がん剤の持続的投与埋め込み型薬剤注入システム「DewX Eterna(デュークスエテルナ)」もその一つであり、同社は、今後この領域でトップブランドとして信頼される企業を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)

テルモ株式会社 ニュースリリース
http://www.terumo.co.jp/pressrelease/detail/20170919/312