米国で第2相臨床試験を開始
久光製薬株式会社(以下、久光製薬)は9月25日、開発中の経皮鎮痛消炎剤ジクロフェナクナトリウム(以下、HP-5000)の米国での第2相臨床試験を開始したことを発表した。
久光では「フェイタス」シリーズにこのジクロフェナクナトリウムを配合しており、HP-5000は、経皮薬物送達システム技術(以下、TDDS)を用いた経皮吸収型製剤である。
ジクロフェナクナトリウムは、解熱、鎮痛、また炎症を抑える薬剤。効果も高く、ノバルティスファーマ株式会社のボルタレン(R)にも同じジクロフェナクナトリウムが使われている。
変形性膝関節症患者を対象にしたプラセボ比較試験
TDDSは、角質層を経て、真皮を透過、毛細血管から薬剤が吸収されるシステム。
メリットとして適切な血中濃度を長時間維持できること、肝臓での初回通過効果を回避できること、消化管への副作用が軽減できること、また、経口投与の難しい小児・高齢者への投与が可能であることなどがあげられる。
今回の試験は、変形性膝関節症患者を対象にしたプラセボ比較試験。HP-5000の有効性と安全性を評価するために実施。また、試験は久光の米国子会社であるNoven Pharmaceuticals,Incが行う予定だ。
久光は試験により、変形性膝関節症の新たな治療選択肢となると期待している。
(画像は久光製薬株式会社HPより)

久光製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.hisamitsu.co.jp/