重要な副次的評価項目も達成
アッヴィ合同会社は、9月25日、関節リウマチを対象とする第3相SELECT-BEYOND試験において、「Upadacitinib(ABT-494)」が全ての主要評価項目および重要な副次的評価項目を達成したと発表した。
この発表は、米アッヴィ社が9月11日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。「Upadacitinib」は、アッヴィ社が発見し、現在開発を行っている薬剤。
JAK1を選択的に阻害する経口薬
アッヴィ社は、世界で最も複雑かつ深刻な疾患に対する革新的な先進治療薬を開発している、研究開発型のグローバルなバイオ医薬品企業。「自己免疫疾患」「オンコロジー」「ウイルス感染症」「ニューロサイエンス」という4つの主要治療領域における治療を、大きく向上させることをミッションとして掲げている。
「Upadacitinib」は、JAK1を選択的に阻害する経口薬として臨床試験が進められている薬剤。JAK1は、関節リウマチおよびその他の免疫関連炎症性疾患の病態生理において、重要な役割を果たす。同剤は現在、関節症性乾癬を対象とした第3相試験が進行中しており、クローン病・潰瘍性大腸炎・強直性脊椎炎・アトピー性皮膚炎の治療薬としての開発も進められている。
有意義な治療選択肢となることが裏付けられた
SELECT-BEYOND試験は、生物学的製剤による治療で十分な効果が得られなかった中等度から重度の関節リウマチ患者を対象として実施された。同試験において「Upadacitinib」は、主要評価項目であるACR20の改善および低疾患活動性を、2用量群(15 mgおよび30 mg 1日1回投与)とも達成。全ての重要な副次的評価項目についても、両用量群で達成されている。
アッヴィ社はこの結果について、「Upadacitinib」が関節リウマチ患者にとって有意義な治療選択肢となることを裏付けるものとしている。
(画像はアッヴィの公式ホームページより)

Upadacitinibが、第3相試験においてすべての主要評価項目および重要な副次的評価項目を達成 - アッヴィ合同会社
http://www.abbvie.co.jp/