小児部分てんかん発作を適応として追加承認
大日本住友製薬株式会社は9月15日、米国にある子会社サノビオン・ファーマシューティカルズ・インク(以下、サノビオン社)が9月13日に4歳~17歳の小児の部分てんかん発作の治療薬として、抗てんかん剤APTIOM(R)が単剤療法、併用療法共に米国食品医薬品局(以下、FDA)から適応追加の承認を受けたことを発表した。
APTIOM(R)は、FDA、また欧州医薬品庁(EMA)でも承認されている抗てんかん剤。てんかん、また部分てんかんは米国では26人に1人が罹患する神経疾患で、340万人の患者がいると言われ、17歳以下の小児の患者は47万人に及ぶと言われている。
既存治療薬では効果の得られない患者に新たな選択肢
てんかんの治療で1番に求められているものは発作のコントロールである。
発作の発生が予測できないため、その回数を減らすことが患者の負担の軽減につながるが、およそ3分の1の患者がコントロールできておらず、アンメットメディカルニーズの高い疾患の1つである。
サノビオン社は、成人のてんかん発作に対する単剤療法、また併用療法としてAPTIOM(R)の有効性と安全性が臨床結果から示されており、小児における安全性、また忍容性についても指示されているとしている。
APTIOM(R)は、1日1回投与で、粉砕、また空腹時でも服用が可能。今後、新たな治療選択肢になるとしている。
(画像は大日本住友製薬株式会社HPより)

大日本住友製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.ds-pharma.co.jp/ir/news/pdf/ne20170915.pdf