第3相臨床試験の結果を公表
サノフィ株式会社は9月19日、仏・サノフィと米国・Regeneron社が9月11日に発表したdupilumabのコントロール不良の持続型喘息患者を対象とした第3相臨床試験の結果を公表した。
dupilumabは、2017年3月に中等症から重症のアトピー性皮膚炎を適応として、成人患者の治療薬として米国食品医薬品局(以下、FDA)から承認されたIL-4、IL-3と呼ばれるタンパク質の過剰な働きを阻害するヒトモノクローナル抗体。アトピー性皮膚炎で起こる炎症は、このIL-4、IL-3が原因とされている。
今年中にFDAに追加承認申請予定
今回の対象であるコントロール不良の持続型喘息は、喘息以外にアトピー性皮膚炎、鼻茸、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギーなど2型アレルギー性炎症疾患を併発することが多く、同じくIL-4、IL-3が原因とされている。
試験には、413施設、1,902名の患者が参加。標準治療にdupilumabを追加投与し、52週時点で重度の喘息発作の減少率が、dupilumab300mg投与群全体で46%、また、12週時点での肺機能についてもdupilumab300mg投与群全体で9%の改善が認められたという。
仏・サノフィと米国・Regeneron社は今年中にFDAに追加承認申請を行うとしている。
(画像はサノフィ株式会社HPより)

サノフィ株式会社 プレスリリース
http://www.sanofi.co.jp/