お出かけ支援ツール「Me-MAMORIO」を9月13日より発売
エーザイ株式会社とMAMORIO株式会社は9月12日、認知症の人や高齢者を対象とするお出かけ支援ツール「Me-MAMORIO」を9月13日より発売する、と発表した。
近距離無線通信規格Bluetooth2を活用した小型IoTタグで現在地を確認
団塊の世代が75歳以上となる2025年には、65歳以上の高齢者は3,657万人、総人口の30%を占め(総務省の統計)、認知症は5人に1人、約700万人まで増加する、と厚生労働省では予測している。
また、警察庁発表の「平成28年における行方不明者の状況」では、行方不明者総数84,850人のうち、認知症またはその疑いによる人は15,432人で、18.2%を占めており、人数・割合ともに年々増加している。
エーザイとMAMORIO社が共同開発した「Me-MAMORIO」は、近距離無線通信規格Bluetooth2を活用した小型IoTタグである。
サイズは直径37㎜、厚み5.8㎜、本体重量7gと小型軽量の丸いボタン形状で、認知症の人や高齢者の上着や帽子に縫い付けたり、鞄や財布などに入れたりすることができる。
「Me-MAMORIO」を携帯した人が、駅などに設置された固定受信装置やMe-MAMORIO用のアプリケーションをインストールしたスマートフォンを持つ地域住民に近づくと、その位置情報データが自動的にサーバーに送信される仕組みである。
家族や介護関係者は、「Me-MAMORIO」の位置情報をスマートフォンで確認することができる。また、東京海上グループと提携し、急なケガや病気などのトラブル時、本人や家族が利用できる24時間電話受付の緊急医療相談や医療機関案内サービスなどを提供する。
Me-MAMORIOの税抜き販売価格は4,500円、月額利用料金はゼロ。電源はリチウム電池で、1年間使用可能とのこと。
(画像はプレスリリースより)

エーザイ株式会社のニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201747pdf.pdf