全患者集団においてベネフィットを示した
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、9月11日、「オプジーボ」の2件の重要な臨床試験において、治療歴を有する進行期非小細胞肺がん患者の3年生存率のベネフィットが示されたと発表した。
この発表は、米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が9月8日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。CheckMate-017試験およびCheckMate-057試験において同剤は、全患者集団において3年生存率のベネフィットを示したという。
抗腫瘍免疫応答を再活性化する「オプジーボ」
肺がんは、がんによる死亡の主要な原因となっている疾患。中でも非小細胞肺がんは、最も一般的な型の肺がんのひとつであり、およそ85%を占める。ステージ1の非小細胞肺がんの場合、5年生存率は47%から50%であり、ステージ4では2%まで減少する。
「オプジーボ」は、身体の免疫系を利用して抗腫瘍免疫応答を再活性化する、PD-1免疫チェックポイント阻害薬。ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、業界をリードする形で同剤のグローバル開発プログラムを推進しており、様々ながん腫を対象として全段階における広範な臨床試験を実施している。
「ドセタキセル」よりも良好な結果を示した
3年生存率が今回発表されたCheckMate-017試験およびCheckMate-057試験は、転移性非小細胞肺がん患者を対象に「オプジーボ」と「ドセタキセル」を比較評価した第3相無作為化臨床試験。両試験において「オプジーボ」は、3年生存率について「ドセタキセル」よりも良好な結果を示した。
なおこれらのデータは、2017年度欧州臨床腫瘍学会総会においても、9月10日に発表されている。
(画像はブリストル・マイヤーズ スクイブの公式ホームページより)

オプジーボ、進行期非小細胞肺がん患者の3年生存率のベネフィットが示される - ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
http://www.bms.co.jp/press/pdf/20170911.pdf