V503 新規に4つのHPV型を予防
メルク社は4日、フェーズIII有効性研究で9価のHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)が31、33、45、52、58型の乳頭腫ウイルス(HPV)によって引き起こされる子宮頸部、膣部、外陰部の前がんを約97パーセント予防したと発表した。
V503と呼ばれるこのワクチンは、ガーダシルワクチンに非劣性である6、11、16、18型のHPVに免疫反応を示した。
このワクチンはガーダシルに含まれる6、11、16、18型のHPVにくわえ、31、33、45、52、58型のHPVを含んでいる。
研究では、16歳から26歳の女性に対し、GARSILと比べたV503の有効性、安全性、免疫原性が調査された。
フェーズIII有効性研究の結果
○ 31、33、45、52、58型のHPVに引き起こされた高悪性度の子宮頸部、膣部、外陰部疾患を合わせた発症率が96.7パーセント低下。
○ 31、33、45、52、58型のHPVによって引き起こされた子宮頸部、膣部、外陰部疾患を合わせた発症率が97.1パーセント低下。
○ 31、33、45、52、58型のHPVによって引き起こされた6カ月の持続的HPV感染に96.0パーセントの有効性。
ワクチンによって引き起こされる副作用は両ワクチンとも同様だったが、注入部位の痛みはガーダシルに比べ、V503に5パーセントほど多くみられた。
多くのHPV型を予防するHPVは大変重要な前進だが、これがHPVワクチンの摂取率の増加につながるかは現在不明だ。

Merck’s Investigational 9-valent HPV Vaccine, V503, Prevented 97 Percent of Cervical, Vaginal and Vulvar Pre-cancers Caused by Five Additional HPV Types, in Phase III Study
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