研究用肝細胞と初代ヒト肝細胞の長期維持培養用培地を国内販売
タカラバイオ株式会社は9月12日、ヒトiPS細胞から作製した研究用肝細胞を9月19日より、初代ヒト肝細胞の長期維持培養用培地を11月中旬より国内販売する、と発表した。
ヒト成熟肝細胞や薬剤代謝の機能などを3週間以上維持
従来のヒト由来のiPS細胞から作製した肝細胞(ヒトiPS細胞由来肝細胞)は、ヒト成人より採取した肝細胞(初代ヒト成熟肝細胞)と比べ、薬剤代謝などの肝細胞機能が劣ることが問題であった。
タカラバイオが販売する研究用ヒトiPS細胞由来肝細胞は、同社独自の肝細胞分化誘導技術と肝細胞維持培養用培地の組み合わせで、初代ヒト成熟肝細胞に近い機能を有している。
また、初代ヒト肝細胞の長期維持培養用培地は、ヒト成熟肝細胞やその薬剤代謝の機能などを3週間以上維持することが可能で、数日間しか維持できなかった従来細胞と比べ長期間の維持に成功した。
税別の希望小売価格は、Cellartis(R)Enhanced hiPS-HEP v2(from ChiPSC12) 、(from ChiPSC18)、(from ChiPSC22)Kitについては、各25万円としている。
なお、製品の研究成果を、11月6日から開催のCiRA 2017 International Symposium、11月29日から開催の日本薬物動態学会第32回年会、にて発表予定とのこと。
(画像はタカラバイオ株式会社ホームページより)

タカラバイオ株式会社のニュースリリース
http://www.takara-bio.co.jp/release/?p=4535