眼疾患への治療効果が期待されている抗体
株式会社ジーンテクノサイエンスは、9月13日、新規抗体医薬品の候補抗体「GND-004」の特許出願を行ったと発表した。
ジーンテクノサイエンスは、バイオシミラー事業と共にバイオ新薬事業も推進しており、その創薬研究の成果として「GND-004」の創出に成功。同抗体は、眼疾患への治療効果が期待されている。
バイオ新薬事業における新たな医薬品候補
「GND-004」の創出にあたりジーンテクノサイエンスは、信州大学の研究グループおよび理化学研究所の研究グループと、共同研究を実施。Gタンパク質共役型受容体シグナルを標的とし、血管増殖性ペプチドによる細胞内サイクリックAMP増加活性および新生血管形成を抑制する同抗体の作製に成功した。
同抗体は、日本でも超高齢化と共に患者数が増加している滲出型加齢黄斑変性症への治療効果が、期待されている。また、がん領域における抗腫瘍効果も期待できるという。従来の医薬品とは違ったメカニズムで治療効果をもたらす可能性もあるため、ジーンテクノサイエンスは同抗体を、バイオ新薬事業における新たな医薬品候補と位置付けている。
製薬企業への早期のライセンスアウトも目指す
ジーンテクノサイエンスは「GND-004」について、眼疾患患者やがん患者に加えて、既存のVEGF阻害剤では治療効果が得られない患者の多くにとっても、新たな治療選択性を提供できる可能性があると認識。速やかに特許出願することで、知的財産権の確保を図ったとしている。
同社は今後も、同抗体について薬効試験といった研究開発を進めると共に、並行して製薬企業への早期のライセンスアウトも目指すとしている。
(画像はジーンテクノサイエンスの公式ホームページより)

新規メカニズムに基づく新生血管形成を阻害する新規抗体に関する特許出願のお知らせ - 株式会社ジーンテクノサイエンス
http://file.swcms.net/