新薬開発をスピードアップ
横河電機株式会社は、9月5日、ハイスループット細胞機能探索システム「CellVoyager CV8000」を発売した。
同システムは、「CellVoyager」の機能を強化したもの。新薬開発のスピードアップや、iPS細胞など最先端の生物学・医学における基礎研究の効率向上を、支援するとしている。
年々高まっているHCAシステムの重要性
新薬開発の現場では近年、新薬候補となる化合物の中から有望なものをふるい分けるスクリーニングにおいて、ハイコンテントアナリシス(HCA)システムの利用が広がっている。HCAシステムは、細胞に薬の候補となる化合物を投与し、投与されたことで起こる細胞内の変化を撮影・解析して、反応を確認する装置。一連の作業を高速に自動でテストできる同システムの重要性は、年々高まっている。
薬効やそのメカニズムの確認には、対象となる培養細胞の反応を長時間にわたって観察する必要がある。また、蛍光染色による細胞への影響を排除し、非染色のまま細胞の挙動を観察するニーズも高まっている。「CellVoyager CV8000」は、こうしたニーズに応える新製品として開発された。
より長時間の細胞の挙動観察を可能に
「CellVoyager」は、高速スクリーニングが可能なHCAシステム。業界最速とされるスクリーニングや高い分解能などで、新薬開発のスピードアップに貢献している。
今回発売された「CellVoyager CV8000」では、より長時間の細胞の挙動観察を可能にすべく、システム内の細胞培養スペースの密閉性を強化。また、非染色細胞の画像と三次元画像も解析可能な画像解析ソフトウエア「CellPathfinder」を、ラインナップに加えている。
(画像は横河電機の公式ホームページより)

ハイスループット細胞機能探索システム「CellVoyager CV8000」開発・発売 - 横河電機株式会社
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