アステラス製薬とライセンス契約を締結
マルホ株式会社は、9月7日、帯状疱疹治療薬「アメナリーフ錠 200mg」を発売した。
同剤は、アステラス製薬株式会社によって創製された抗ヘルペスウイルス剤であり、水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖抑制効果が確認されている。マルホは2012年8月、アステラス製薬と同剤の開発・販売に関するライセンス契約を締結していた。
潜伏感染していたウイルスが再活性化して発症
帯状疱疹は、水痘罹患後に神経節へ潜伏感染していた水痘・帯状疱疹ウイルスが、再活性化することによって発症に至る疾患。
典型的な臨床経過としては、神経痛様の痛みや知覚異常といった前駆症状に続き、神経支配領域に沿って皮疹が帯状に出現する。皮膚症状は、紅斑・丘疹から水疱・膿疱などを経て、最終的には痂皮が脱落して治癒へ至る。しかし皮疹の治癒後も、帯状疱疹後神経痛として痛みが長期間残存する場合がある。
アドヒアランスの向上も期待される
今回発売された「アメナリーフ錠」は、帯状疱疹の治療薬として世界で初めてのヘリカーゼ・プライマーゼ複合体阻害薬となる。
同剤は、1日1回の服用で帯状疱疹に効果を発揮し、クレアチニンクリアランスに応じた用法・用量の調整の必要もない。帯状疱疹の治療選択肢拡大およびアドヒアランスの向上が、期待される。
マルホは今後も、同剤の適正使用推進を通じて、帯状疱疹に悩む患者に貢献できるよう取り組むとしている。
(画像はマルホの公式ホームページより)

抗ヘルペスウイルス剤「アメナリーフ錠 200mg」新発売のお知らせ - マルホ株式会社
https://www.maruho.co.jp/