既存の抗てんかん薬とは異なる
第一三共株式会社とユーシービージャパン株式会社は、9月1日、抗てんかん剤「ビムパット錠 50mg」「同100mg」の投薬期間制限が解除されたと発表した。
「ビムパット」は、既存の抗てんかん薬とは異なる新しい作用機序を持つ薬剤。今回解除されたのは、厚生労働省の告示に基づき「新医薬品に関わる14日間を限度とする投薬期間制限」とされている。
アンメット・ニーズの高い疾患、てんかん
てんかんは、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢で発症し、国・地域・性別・人種による発症率の違いもない疾患。世界中で、約6500万人の患者が存在すると考えられている。
同疾患患者の大部分は、長期的な薬物療法を必要とする。しかし、既存の抗てんかん薬では発作を十分にコントロールできていないという報告もあり、今なおアンメット・ニーズの高い疾患となっている。
「ビムパット」は、電位依存性ナトリウムチャネルの緩徐な不活性化を選択的に促進することで、神経細胞の過剰な興奮を低下させる薬剤。日中共同第3相臨床試験および長期継続投与試験において、有用性が示されていた。
患者や医療関係者により一層貢献
「ビムパット」は2016年7月、「てんかん患者の部分発作に対する併用療法」の適応で、日本における製造販売承認を取得。第一三共とユーシービージャパンは、同剤に関する共同商業化契約を締結しており、製造はユーシービーが、流通・販売は第一三共が、プロモーション活動は両社が、それぞれ担っている。
両社は今回の投薬期間制限の解除により、「ビムパット」がより一層、てんかん患者や医療関係者に貢献できるとしている。
(画像は第一三共の公式ホームページより)

抗てんかん剤「ビムパット錠 50mg・100mg」の 投薬期間制限解除のお知らせ - 第一三共株式会社
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006709.html