6月27日に承認を取得、8月7日付で保険適用
マルホ株式会社は、9月1日、同社の体外診断用医薬品「水痘・帯状疱疹ウイルス抗原キット(販売名「デルマクイックVZV」)」を用いた検査が、保険適用されたと発表した。
「デルマクイックVZV」は、主として水痘・帯状疱疹ウイルス感染の診断の補助として使用される製品。本年6月27日に製造販売承認を取得し、同年8月7日付で保険適用されている。
帯状疱疹治療への取り組みを続けるマルホ
帯状疱疹は、水痘の罹患後に発症する疾患。水痘罹患により神経節へ潜伏感染していた水痘・帯状疱疹ウイルスが、再活性化することで発症に至る。
同疾患では、神経痛様の疼痛や知覚異常が前駆症状としてまず現れる。その後、疼痛部位に皮疹が帯状に出現する。皮膚症状は、紅斑・丘疹から水疱や膿疱などを経て、痂皮に至る。発症後2~3週間で治癒するが、皮疹の治癒後も帯状疱疹後神経痛として疼痛が長期間残存するケースも存在する。
マルホは、帯状疱疹治療への取り組みを続けている製薬企業。これまで、抗ヘルペスウイルス剤「ファムビル錠250㎎」や抗ウイルス剤「カサールクリーム3%」など、帯状疱疹に関わる医薬品を販売している。
2018年1月の発売を予定
今回保険適用された「デルマクイックVZV」は、世界で初めてイムノクロマト法を測定原理とした水痘・帯状疱疹ウイルス抗原キット。イムノクロマト法は、抗原抗体反応を利用し、簡便な手法で陽性・陰性の判定を可能にした免疫測定法。5分から10分で、水痘・帯状疱疹ウイルス抗原を検出することが可能となっている。
マルホは同製品について、2018年1月の発売を予定。皮膚疾患に関するニーズに幅広く対応することを目指すとしている。
(画像はマルホの公式ホームページより)

体外診断用医薬品「デルマクイックVZV」製造販売承認取得と保険適用のお知らせ - マルホ株式会社
https://www.maruho.co.jp/