1日1回経口の子宮筋腫治療薬
武田薬品工業株式会社は2018年2月28日のニュースリリースで、子宮筋腫に対する治療薬としてゴナドトロピン放出ホルモン(gonadotropin-releasing hormone: GnRH)受容体拮抗薬Relugolix(一般名、開発コード:TAK-385)について、厚生労働省に製造販売承認申請を行ったと発表した。
今回の申請は、子宮筋腫を対象とした国内臨床第3相試験(TAK-385/CCT-002試験および3008試験)の良好な結果に基づくものであり、このCCT-002試験において、Relugolixの有効性が認められ、かつ安全性に大きな問題はみられなかった。
過多月経および疼痛の改善に期待
CCT-002試験は月経時の過多な出血(過多月経)を有する子宮筋腫患者を対象にリュープロレリン酢酸塩を対照群として、3008試験は子宮筋腫に伴う疼痛症状を有する患者を対象にプラセボを対照群として、Relugolixの有効性および安全性を検討した試験である。
Relugolixは、下垂体のGnRH受容体を阻害することにより、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌を阻害することで、性ホルモンであるエストロゲンおよびプロゲステロンを抑制し、子宮筋腫の主要な症状である過多月経および疼痛の改善が期待される。
(画像は武田薬品工業株式会社のサイトより)

武田薬品工業株式会社ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/information/relugolix.html武田薬品工業株式会社
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