48種類のアレルゲンを測定
日立化成株式会社(以下、日立化成)は3月5日、アレルギー診断薬「マストイムノシステムズV」を発売したことを発表した。「マストイムノシステムズV」は、48種類のアレルゲンを測定できる体外診断用医薬品。
日立化成は、1989年からアレルギー検査を行える「マストイムノシステムズ」シリーズを販売、スギやミルクなどのアレルゲンに対する特異的IgE抗体を測定する。
特異的IgE抗体は、即時性アレルギー反応を引き起こす抗体で、抗原が作用してから15分~12時間という短い時間で反応が起こる。
現在、日本では約2人のうち1人が何らかのアレルギー疾患に罹患していると言われ、花粉症ー食物アレルギー症候群が増加傾向にあり、学校給食での誤食事故も発生している。
検体量は従来品と同等
今回、発売された「マストイムノシステムズV」には、サバの他、木の実ミックス(ヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ)、イネ科ミックス(オオアワガエリ、カモガヤ、ナガハグサ、ハルガヤ、ギョウギシバ)など複数のアレルゲンで構成されるミックス項目を新たに追加し、アレルゲン感作状況のスクリーニング性を強化している。
また、測定項目が増えても1回の測定に使用する検体量は従来品と変わらないという。日立化成は、今後もアレルギー診断薬の開発に注力していくとしている。
(画像は日立化成株式会社HPより)

日立化成株式会社 ニュースリリース
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