外用剤の独占的開発権および販売権を供与
科研製薬株式会社は、2018年2月28日、同社が創製した新規化合物「KP-470」の独占的ライセンス実施許諾契約を、カナダのValeant Pharmaceuticals International, Inc.社(以下「Valeant社」)子会社との間で締結したと発表した。
同契約締結により科研製薬は、「KP-470」を有効成分とする外用剤の独占的開発権および販売権を、米国などを対象範囲としてValeant社に供与する。
科研製薬とValeant社
科研製薬は、新薬の研究開発・製造販売をはじめとする幅広い事業を展開している製薬企業。同社が2014年に発売した「クレナフィン」は、爪白癬治療剤として日本初の外用剤であり、医療関係者や患者から高い評価を獲得。新薬開発を手がける企業にとっては厳しさが増している昨今にあって、収益を確保し、また研究開発力をグローバルマーケットにおいて力強く示している。
Valeant社は、多国籍のスペシャリティーファーマ。皮膚科・消化器科・眼科・神経科を主要領域とした医薬品の開発および販売などを手がけている。
乾癬などの皮膚疾患およびリウマチ性疾患が対象
今回のライセンス実施許諾契約締結によりValeant社は、米国・カナダ・東西ヨーロッパにおいて「KP-470」を有効成分とする外用剤を独占的に開発および販売する権利を、科研製薬から供与される。この開発は、乾癬などの皮膚疾患およびリウマチ性疾患を対象とするもの。
なお科研製薬は、Valeant社から契約一時金および開発段階に応じた開発マイルストンを、権利供与の対価として受領するという。
(画像は科研製薬の公式ホームページより)

新規化合物KP-470に関する独占的ライセンス実施許諾契約締結について - 科研製薬株式会社
http://www.kaken.co.jp/