若年性特発性関節炎が対象
小野薬品工業株式会社は2018年2月23日のニュースリリースで、T細胞選択的共刺激調節剤「オレンシア(R)点滴静注用 250mg」について、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社とともに、多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎に対する国内製造販売承認事項一部変更の承認を取得したことを発表した。
オレンシア(R)(一般名:アバタセプト(遺伝子組換え))は、既存治療で効果不十分な関節リウマチおよび多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎に効能・効果があり、通常、成人にはアバタセプトとして、患者の体重に依存し2バイアル(500mg)~4バイアル(1g)の用量を1回の投与量とし点滴で投与する。
T細胞の活性化を抑制する
若年性特発性関節炎は、16歳未満で発症し、原因不明の関節炎が少なくとも6週間以上持続する疾患であり、日本国内での有病率は小児人口10万人あたり10~15人とされている。
若年性特発性関節炎の治療において、既存薬では必ずしも全ての患者に有効ではなく、副作用などで治療が継続できない患者も存在するため、既存薬と作用機序の異なる新たな治療選択肢が求められている。
オレンシアは抗原提示細胞表面のCD80およびCD86に特異的に結合することで、T細胞の活性化を抑制するという既存薬とは異なる作用機序を有しており、オレンシアの多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎に対する適応は、米国および欧州等で既に承認されている。
(画像は小野薬品工業株式会社のサイトより)

小野薬品工業株式会社ニュースリリース
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n18_0223.pdf小野薬品工業株式会社
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