「トミロン細粒小児用10%」の高含量製剤
大正富山医薬品株式会社は、2018年2月26日、経口用セフェム系抗生物質製剤「トミロン細粒小児用20%」を発売した。
同剤は、富山化学工業株式会社が1990年より販売している「トミロン細粒小児用10%」の高含量製剤として開発された薬剤。
患者の服薬コンプライアンスを高めるべく開発
近年、小児の呼吸器・耳鼻咽喉科領域における感染症では、肺炎球菌やインフルエンザ菌などの薬剤耐性菌が増加。PK/PD(薬物動態/薬力学)理論に基づく検討より、経口セフェム系薬は高用量での投与が推奨されている。
しかし、高用量投与では1回の服用量が増加する。そのため、服薬コンプライアンスの低下が懸念されていた。こうした問題に対応すべく「トミロン細粒小児用20%」は、PK/PD理論に基づきながらも1回服用量を少なくし、患者の服薬コンプライアンスを高めるべく開発されている。
適応症は、咽頭炎・喉頭炎・扁桃炎・急性気管支炎など
「トミロン細粒小児用20%」は、現在販売されている「トミロン細粒小児用10%」の含有量を2倍にした薬剤。小児における適応症は、咽頭炎・喉頭炎・扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)・急性気管支炎・肺炎・膀胱炎・腎盂腎炎・中耳炎・副鼻腔炎・猩紅熱となっている。
用法は、小児に対しては通常、1日量9~18mg(力価)/kgを3回に分割して経口投与する。
(画像はプレスリリースより)

経口用セフェム系抗生物質製剤「トミロン細粒小児用20%」新発売のお知らせ - 大正富山医薬品株式会社
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