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2024年05月04日(土)
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治療用放射性医薬品「F-1614」、難治性褐色細胞腫が対象の国内第2相試験を開始

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治療用放射性医薬品「F-1614」、難治性褐色細胞腫が対象の国内第2相試験を開始

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富士フイルムRIファーマが開始
富士フイルムRIファーマ株式会社は、2018年2月19日、難治性褐色細胞腫を対象とする治療用放射性医薬品「F-1614」の臨床第2相試験を、日本国内にて開始したと発表した。

富士フイルムRIファーマは、富士フイルム株式会社の子会社。1968年の創業以来、放射性医薬品を継続的に研究・開発・製造・販売している。

褐色細胞腫
有効な治療法がなかった難治性褐色細胞腫
褐色細胞腫は、主に副腎髄質から発生する神経内分泌腫瘍。その多くは良性腫瘍であるため、通常は外科的切除により完治する。しかし、悪性腫瘍に代表される難治性褐色細胞腫は有効な治療法がなく、アンメットメディカルニーズが高い。国内の患者数は約3000名と推定されており、希少疾患となっている。

「F-1614」は、副腎髄質ホルモンのノルアドレナリンの類似物質であるメタヨードベンジルグアニジンに放射性ヨウ素(131I)を結合させた治療用放射性医薬品。ノルアドレナリンと同様のメカニズムにより「F-1614」が褐色細胞腫に取り込まれ、131Iから放出されるβ線によって腫瘍細胞を傷害し、治療効果を発揮する。

褐色細胞腫のトータルソリューション提供を目指す
「F-1614」と同一の製剤である「3-ヨードベンジルグアニジン(131I)」は、欧州においては既に承認され、難治性褐色細胞腫の治療に広く利用されている。日本国内では、関連学会や患者会より「医療上の必要性の高い未承認薬適応外薬検討会議」に同剤の開発要望が提出されたことを受けて、厚生労働省が開発企業を公募。富士フイルムRIファーマはこの公募に応じ、「F-1614」のを開発を進めていた。


同社は今後、同剤の開発を進めることで、褐色細胞腫の診断から治療までのトータルソリューション提供を目指すとしている。

(画像は富士フイルムRIファーマの公式ホームページより)


外部リンク

難治性褐色細胞腫を対象とした治療用放射性医薬品「F-1614」の臨床第2相試験を国内で開始 - 富士フイルムRIファーマ株式会社
http://fri.fujifilm.co.jp/information/detail/180219.html


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