第3相臨床試験を中止することを発表
MSD株式会社(以下、MSD)2月16日、Merck & Co.,Inc.,Kenilworth,NJ.,U.S.Aが2月13日に、アルツハイマー病による健忘型軽度認知障害の患者を対象としたベルベセスタット(MK-8931)の第3相臨床試験を中止することを発表した。
ベルベセスタットは、アミロイド前駆体タンパク質ベータサイト切断酵素(BASE1)の低分子阻害剤。
2017年2月に、軽度及び中等度アルツハイマー型認知症(以下、AD)患者を対象とした臨床試験を、事実上有意な効果を認められないとして中止していたが、軽度認知障害の患者を対象とした試験は継続していた。
今後も新たな治療薬の開発を目指す
今回、中止が発表された試験はベルベセスタットの効果と安全性を評価するプラセボ対照比較試験。主要評価項目は、治療開始104週時点におけるAD の評価尺度であるCDR-SBスコアのベースラインからの変化量だった。
しかし、外部データモニタリング委員会(eDMC)による最近の安全性中間解析に基づいたベネフィット、リスクを評価により、試験を継続してもベネフィットが得られる可能性が低いとの勧告を受け、中止を決定したとしている。
Merck & Co.,Inc.,Kenilworth,NJ.,U.S.Aは今後もアルツハイマー病やその他の神経変性疾患の治療薬開発に取り組んでいくとしている。
(画像はMSD株式会社HPより)

MSD株式会社 ニュースリリース
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