2018年米国皮膚科学年次会議にて公表
ヤンセンファーマ株式会社は、2018年2月20日、尋常性乾癬患者における「グセルクマブ」の長期的な皮膚症状寛解効果を裏付けるデータが、米国学会にて公表されたと発表した。
この発表は、ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセン社が2月16日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。学会での公表は、2018年米国皮膚科学年次会議にて行われている。
慢性の自己免疫性炎症性疾患、乾癬
乾癬は、皮膚細胞の異常増殖をきたす慢性の自己免疫性炎症性疾患。隆起した炎症性の赤みを帯びた病変またはプラークが特徴であり、体の痛みを引き起こす場合もある。
「グセルクマブ」は、ヤンセン社が開発したヒト型モノクローナル抗体であり、インターロイキン(IL)-23を選択的に阻害する薬剤。中等症から重症の尋常性乾癬を有する成人患者の治療に対して、米国・カナダ・欧州にて承認を取得している。
72週目までPASI90反応を維持
2018年米国皮膚科学年次会議にて公表されたのは、第3相VOYAGE2試験のデータ。同試験では、中等症から重症の尋常性乾癬成人患者を対象として、プラセボおよび「アダリムマブ」と比較した「グセルクマブ」ならびに「グセルクマブ」による維持療法の安全性および有効性について、評価が行われた。
同試験では、28週目にPASIスコア90%以上の改善を達成した患者の大多数が、「グセルクマブ」治療の継続によって72週目までPASI90反応を維持。同剤の長期的な皮膚症状の寛解効果が裏付けられる結果となった。
(画像はヤンセンファーマの公式ホームページより)

グセルクマブの新データ、尋常性乾癬患者における長期的な皮膚症状の寛解を裏付け - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.com/japan/press-release/20180220