免疫生物研究所、新規抗体の製品販売契約を生命科学インスティテュートと締結

株式会社免疫生物研究所は、2018年2月20日、新規SSEA-3抗体の製品販売に係る契約締結を、株式会社生命科学インスティテュートとの間で締結したと発表した。

この販売許諾契約は、大学や製薬企業などの研究機関へ同抗体を販売するために締結されたもの。

免疫生物研究所と生命科学インスティテュートはこれまで、Muse細胞の分離・精製などに関わる研究を続けていた。この共同研究において両社は、SSEA-3（Stage Specific Embryonic Antigen-3）に対する特異的なIgGクラス新規抗体の作製に成功している。

受精卵やヒトES細胞で発現するSSEA-3は現在、Muse（Multilineage-differentiating stress-enduring cells）細胞のマーカーの1つとして用いられている。Muse細胞は、外胚葉・中胚葉・内胚葉の三胚葉すべてに分化する能力を兼ね備え、治療効果の高い再生医療実現への寄与が期待されている多能性幹細胞。

これまで抗SSEA-3抗体は、IgMクラスの1クローンが市販されていた。しかし、生命科学インスティテュートとの共同研究において免疫生物研究所は、長年培ってきた抗体作製・細胞培養に関する知識と技術を最大限に活用し、新規SSEA-3抗体の開発成功を実現したという。

なお、この研究成果については、本年3月21日より開催される再生医療学会と、3月23日より台湾にて開催されるPPSSC（Pan Pacific Symposium on STEM CELLS ＆ CANCERRESEARCH）にて、共同発表が行われる予定。

（画像は免疫生物研究所の公式ホームページより）




新規SSEA-3抗体の製品販売に係る契約締結について - 株式会社免疫生物研究所
http://www.ibl-japan.co.jp/