これまでは12歳以上の患者が対象となっていた
鳥居薬品株式会社は、2018年2月16日、アレルゲン免疫療法薬「TO-203(製品名:ミティキュアダニ舌下錠)」について、小児適応に係る用法・用量の追加承認を取得したと発表した。
「ミティキュアダニ舌下錠」は、ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する減感作療法を効能として、同社が2015年12月より販売している薬剤。これまでは、12歳以上の患者が対象となっていた。
低年齢から治療を開始することが重要
室内塵ダニアレルギー性鼻炎は、室内塵ダニに対するアレルギーが原因となって、くしゃみ・鼻漏・鼻閉・そう痒感などの鼻症状が発現する疾患。
室内塵ダニは、幼小児期に発症するアレルギー疾患にも深く関係していることが知られている。そのため、低年齢からアレルゲン免疫療法による治療を開始することが重要であるという意見が、鳥居薬品にも寄せられていたという。
アレルゲン免疫療法は、アレルギー疾患の原因であるアレルゲンを少量投与することで、体をアレルゲンに慣らすという療法。アレルギー症状の治癒や、長期にわたって症状を抑制する可能性があるとされている。
患者の治療とQOL向上に一層貢献
「ミティキュアダニ舌下錠」は、5歳から17歳の小児室内塵ダニアレルギー性鼻炎患者を対象として実施された国内第3相臨床試験において、12歳以上の患者と同様に有効性及び安全性が確認された。
この結果を受け鳥居薬品は、2017年3月、同剤の小児適応に係る用法・用量の追加承認を申請。今回この承認の取得に至ったことで、同剤は12歳未満の小児患者も使用できるようになった。
鳥居薬品は今後も、患者の治療とQOL向上に一層貢献できることを期待しているという。
(画像は鳥居薬品の公式ホームページより)

アレルゲン免疫療法薬TO-203の小児適応に係る用法・用量の追加承認取得について - 鳥居薬品株式会社
https://www.torii.co.jp/release/2018/20180216_1.pdf