尋常性乾癬治療剤「ドボベット」の新剤形「ドボベットゲル」
レオファーマ株式会社は2月19日、尋常性乾癬治療剤「ドボベット」(一般名:カルシポトリオール水和物/ベタメタゾンジプロピオン酸エステル)の新しい剤形となる「ドボベットゲル」の製造販売承認を2月16日に取得した、と発表した。
頭部の有毛部位等へ塗布しやすいゲル状
日本の乾癬患者数は、約43万人との報告がある。乾癬は、いくつかの病型があるが、尋常性乾癬が約90%を占める。通常、命にかかわる病気ではない。
乾癬は、炎症を伴う慢性の皮膚疾患で、皮膚の表面に銀白色の雲母状の皮膚片(鱗屑)が出て、境界が明瞭な盛り上がった紅斑が全身にでき、痒みを伴う場合もある。再発を繰り返し、長期間の治療を要する完治が難しい疾患である。
原因は、不明ながら、遺伝的素因に、不規則な生活や食事、ストレス、肥満、感染症、特殊な薬剤などの環境因子が加わると発症するといわれている。
細菌やウイルスによる病気ではないため、決してうつらない病気である。
ドボベットは、活性型ビタミンD3のカルシポトリオール水和物と、ステロイドのベタメタゾンジプロピオン酸エステルを含んだ配合外用剤で、レオファーマのデンマークの親会社LEO Pharma A/Sが開発した。
ドボベット軟膏は、2001年デンマークで発売以来、世界90ヶ国以上で承認され、尋常性乾癬治療の第一選択薬として世界的に広く用いられている。日本では、2014年尋常性乾癬を効能・効果として承認・発売されている。
新剤形「ドボベットゲル」は、好発部位の1つである頭部の有毛部位等へ塗布しやすいため、患者の利便性の向上とアドヒアランスの改善が期待される。2008年米国で発売以来、世界80ヶ国以上で承認されている。
「ドボベットゲル」は、軟膏と同様、レオファーマが製品を供給し、協和発酵キリン株式会社が販売するとのこと。
(画像はレオファーマ株式会社のHPより)

レオファーマ株式会社のプレスリリース
http://www.leo-pharma.jp/