悪性リンパ腫治療薬「アドセトリス」
武田薬品工業株式会社は、2018年2月13日、悪性リンパ腫治療薬「アドセトリス」の適応追加承認申請を日本において行ったと発表した。
今回の申請は、CD30陽性ホジキンリンパ腫に対する一次治療(ファーストライン)の適応追加を求めるもの。
世界70ヶ国において承認を取得している
「アドセトリス」は、世界70ヶ国において承認を取得している悪性リンパ腫治療薬。日本においては2012年3月、ホジキンリンパ腫および未分化大細胞リンパ腫を対象として厚生労働省が希少疾病用医薬品に指定。2014年1月には再発・難治性のCD30陽性ホジキンリンパ腫および再発・難治性のCD30陽性未分化大細胞リンパ腫を適応症とした製造販売承認を取得し、同年4月に発売されている。
今回の適応追加承認申請は、同剤の臨床第3相試験であるECHELON-1試験の結果に基づき、行われた。ECHELON-1試験は、未治療の進行期古典的ホジキンリンパ腫患者1334名を対象として実施された、ランダム化多施設共同試験。「アドセトリス」に化学療法を併用した一次治療としての有用性が、検討されている。
有意な修正無増悪生存期間の延長を示した
ECHELON-1試験において「アドセトリス」は、対照群と比較して統計学的に有意な修正無増悪生存期間の延長を示した。重要な副次評価項目である全生存期間の中間解析についても、良好な傾向が認められたという。
武田薬品は今後も、「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」というミッションの実現に向けて、邁進するとしている。
(画像は武田薬品の公式ホームページより)

「アドセトリス」のCD30陽性ホジキンリンパ腫に対する一次治療の適応追加承認を申請 - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/information/cd30.html