国内における権利はサンバイオに返還
サンバイオ株式会社と帝人株式会社は、2018年2月14日、両社が締結していた脳卒中治療薬「SB623」の独占的ライセンス契約について、解消することで合意したと発表した。
同契約は、「SB623」の日本における開発および販売に関するものであり、2009年に締結されていた。今回の契約解消により、同剤の国内における権利はサンバイオに返還される。
サンバイオの主力開発品「SB623」
サンバイオは、バイオ医薬品開発のメッカである米国サンフランシスコ・ベイエリア(シリコンバレー)にて創業し、一貫して再生細胞薬による脳の再生に取り組んでいる企業。
「SB623」は、サンバイオの主力開発品。2011年からは、米国において慢性期脳梗塞患者を対象として安全性と有効性を確認するための第1相および第2a相臨床試験を実施し、2014年2月には投与後6カ月の効果測定も完了している。
両社間で開発方針に相違が生じた
帝人は、2009年に締結したサンバイオとの「SB623」ライセンス契約に基づき、慢性期脳梗塞の治験準備として、医薬品医療機器総合機構と治験製品に関する薬事戦略相談を2012年より開始。サンバイオとも協力し、国内基準に沿った治験の実施に向けた取り組みを重ねていた。
しかし、この過程において両社間で開発方針に相違が生じたという。協議を重ねた結果、今回のライセンス契約解消に至っている。
(画像はサンバイオの公式ホームページより)

脳卒中治療薬「SB623」のライセンス契約の解消について - サンバイオ株式会社
http://v4.eir-parts.net/