アストラゼネカ英国本社が2月7日に発信
アストラゼネカ株式会社は、2018年2月14日、P2Y12受容体阻害剤「ブリリンタ」の第3相PEGASUS-TIMI 54試験における新たなサブ解析結果を発表した。
この発表は、アストラゼネカ英国本社が2018年2月7日に発信したプレスリリースを翻訳したもの。同試験において「ブリリンタ」は、心筋梗塞発症から1年以上が経過した多枝病変患者の心血管イベントおよび冠動脈疾患死を、有意に減少させた。
P2Y12受容体に直接作用する「ブリリンタ」
「ブリリンタ」は、シクロペンチルトリアゾロピリミジン群(CPTPs)に分類されるP2Y12受容体に直接作用する薬剤。血小板活性を阻害することで効果を発揮し、急性冠症候群(ASC)患者においてはアテローム血栓性心血管イベントの発生率を減少させる効果を示している。
同剤は、アセチルサリチル酸としても知られるアスピリンとの併用により、ASCもしくは心筋梗塞(MI)の既往歴を有する患者におけるアテローム血栓性イベント再発抑制を、適応症としている。
MACEのリスクを19%低減
PEGASUS-TIMI 54試験は、1100超の施設からの2万1000例を超える患者が参加した、アストラゼネカ最大級のアウトカム試験のひとつ。同試験で「ブリリンタ」と低用量アスピリンの併用療法は、心筋梗塞の既往歴と2本以上の冠動脈狭窄がある患者において、MACE(心血管死・心筋梗塞・脳梗塞からなる複合リスク)のリスクを19%低減。動脈疾患死のリスクも、36%低減したという。
アストラゼネカは今後も、革新的なサイエンスを継続的に提供し、疾患の治療・進行抑制、さらには臓器の再生および機能回復実現を目指すとしている。
(画像はアストラゼネカの公式ホームページより)

ブリリンタ錠が多枝病変患者の心血管イベントおよび冠動脈疾患死を有意に減少 - アストラゼネカ株式会社
https://www.astrazeneca.co.jp/