帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛の予防で
グラクソ・スミスクライン株式会社は、2018年2月6日、帯状疱疹予防ワクチン「Shingrix」が欧州医薬品庁(EMA)のヒト用医薬品委員会(CHMP)より承認勧告を受領したと発表した。
この発表は、英国グラクソ・スミスクラインplcが2018年1月26日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。CHMPの「Shingrix」に対する承認勧告は、50歳以上の成人を対象とした帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛の予防について出されている。
加齢に伴う免疫力の低下を克服し、帯状疱疹を予防
帯状疱疹は、水痘を誘発するウイルスでもある水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化により発症する疾患。50歳を超えると発症リスクが急激に増加する疾患であり、50歳以上のほぼ全ての成人の神経系に水痘帯状疱疹ウイルスは潜伏している。
「Shingrix」は、抗原である糖タンパクEおよびアジュバントシステムAS01Bを組み合わせた、遺伝子組み換え型のサブユニットワクチン。強力でかつ長期にわたる免疫反応を誘導することで、加齢に伴う免疫力の低下を克服し、帯状疱疹の予防を可能にしている。
製造販売承認前の最終段階のひとつ
ヨーロッパでは、年間で約170万人が帯状疱疹に罹患している。今回の承認勧告受領についてグラクソ・スミスクラインplcは、同疾患の予防という点からも重要な一歩となると考えている。
CHMPの承認勧告は、欧州委員会による製造販売承認前の最終段階のひとつ。欧州委員会による最終決定は2018年4月と予想されている。
(画像はグラクソ・スミスクラインの公式ホームページより)

帯状疱疹予防ワクチンShingrixが欧州CHMPから承認勧告を受領 - グラクソ・スミスクライン株式会社
http://jp.gsk.com/