AskAt社、がん免疫治療薬「AAT-008」を中国NewBay社へライセンス

株式会社AskAt（以下「AskAt社」）は、2018年2月8日、がん免疫治療薬「AAT-008」のライセンス契約を、中国Ningbo NewBay MedicalTechnology社（以下「NewBay社」）との間で締結したと発表した。

「AAT-008」は、AskAt社が保有するEP4拮抗薬。このライセンス契約は、中国における同剤の開発・製造・販売のライセンスを、AskAt社がNewBay社に与えるもの。

AskAt社は、グローバル製薬企業での豊富な創薬研究実績と経験を持つ経営者や研究者が設立した、バイオベンチャー企業。医薬品の研究開発および医薬品・医薬候補品にかかわる知的財産の導出を主な事業としており、痛み・がん・自己免疫疾患・認知症・加齢黄斑変性の治療領域において複数の医薬候補化合物を持つ。

「AAT-008」は、プロスタグランジンEのEP4受容体に対する選択的拮抗薬。EP4受容体拮抗薬は、がん細胞により抑制された生体の抗腫瘍免疫作用について、賦活する作用を持つ。同剤は、肺がん・乳がん・大腸がん・胃がん・前立腺がん・肝臓がんなどの動物モデルにおいて、抗腫瘍効果を示している。また、免疫チェックポイント阻害作用を持つPD-1抗体との相乗的な併用効果も認められている。

NewBay社は、中国において先進的な医薬品の開発を目指す企業。疼痛・感染症・がんといった高いメディカルニーズのある治療薬の分野に重点を置き、開発を行っている。

今回締結されたライセンス契約に基づきAskAt社は、契約一時金と開発の進捗に応じたマイルストーンを、NewBay社から受け取る。また販売後は、売上に応じたロイヤリティと販売額の目標達成に応じたマイルストーンも受け取るという。

（画像はAskAt社の公式ホームページより）




がん免疫治療薬AAT-008に関するライセンス契約締結のお知らせ - 株式会社AskAt
http://askat-inc.com/japanese/news/detail/?jpnewsid=301