コホートの新たなデータを発表
小野薬品工業株式会社(以下、小野薬品)は1月25日、PD-1免疫チェックポイント阻害薬オプジーボと同じく免疫チェックポイント阻害薬のヤーボイの併用療法を実施した新たなデータを発表した。
今回、発表されたデータは、DNAミスマッチ修復機構欠損(以下、dMMR)と高頻度マイクロサテライト不安定性(以下、MSI-H)の転移性大腸がん患者を対象に行った追跡調査。
主要評価項目は、治験担当医師の評価による奏効率で、55%だった。また、症例が予定数を達したために追跡調査をストップするデータカットオフの時点で、奏効期間の中央値は未達だったが、奏効が得られた患者の94%が奏効が持続中だったとしている。
また、追跡調査は13.4ヶ月行われたが、1年生存率は85%と有望であることが示されたという。
併用療法による新たな治療への可能性に期待
正常の細胞は、DNAがコピーされるときにミスマッチを修復する働きを持つ。しかし、この修復できないことが原因のものがdMMR、または、MSI-Hと言われており、大腸がん以外の様々ながんにも見られている。
すでに、オプジーボとヤーボイの併用療法は、転移性悪性黒色腫を適応として、世界50ヶ国以上で承認されており、現在もオプジーボは、様々ながん種に対して臨床試験が実施されている。
(画像は小野薬品工業株式会社HPより)

小野薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n18_0125.pdf