大規模リウマチ性疾患におけるプログラムの一環
ノバルティス ファーマ株式会社は、2018年1月26日、ヒトIL-17A阻害薬「コセンティクス」の直接比較試験であるSURPASS試験が開始されたと発表した。
この発表は、スイス・ノバルティス社が同年1月9日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。SURPASS試験は、「コセンティクス」の大規模リウマチ性疾患におけるプログラムの一環として実施されている試験。
IL-17Aを特異的に阻害する「コセンティクス」
「コセンティクス」は、強直性脊椎炎・乾癬性関節炎・乾癬の病因において重要な役割を担うサイトカインだるIL-17Aを特異的に阻害する、標的治療薬。活動性強直性脊椎炎および乾癬性関節炎の治療薬として、EU各国や米国など70カ国以上で承認されている。
同剤はまた、中等症から重症の尋常性乾癬の治療薬としても、EU各国や米国など80カ国以上で承認を取得。欧州においては、成人患者における中等症から重症の尋常性乾癬に対する全身療法の第一選択薬となっている。
日本において「コセンティクス」は、尋常性乾癬・関節症性乾癬・膿疱性乾癬の適応を取得している。
「アダリムマブ」バイオシミラーとの直接比較を行う
SURPASS試験は、強直性脊椎炎患者を対象として、「コセンティクス」と「アダリムマブ」のバイオシミラーとの直接比較を行う試験。脊椎の構造損傷における進行抑制について、「コセンティクス」が優越性を示すかどうか検証される。
同試験では現在、治験患者をリクルートしており、治験に参加した最初の患者の初回来院は2017年11月だったという。
(画像はノバルティス ファーマの公式ホームページより)

ノバルティス、「コセンティクス」の直接比較試験を実施 - ノバルティス ファーマ株式会社
https://www.novartis.co.jp/