第1/2a相臨床試験のIND申請を提出
株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は、2018年1月26日、同社創製の緑内障治療剤「H-1337」について、第1/2a相臨床試験のIND申請(治験許可申請)を米国FDA(米国食品医薬品局)に提出したと発表した。
同試験は、緑内障・高眼圧症を適応症として、米国にて実施が予定されているもの。提出は、1月25日付で行われている。
緑内障・高眼圧症を適応症とする開発品「H-1337」
「H-1337」は、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所が保有する化合物ライブラリーのシード化合物を基にして最適化された、緑内障・高眼圧症を適応症とする開発品。LRRK2を中心とした各種プロテインキナーゼを阻害する、マルチキナーゼ阻害剤となっている。
同剤は、線維柱帯-シュレム管を介して主流出路からの房水流出を促進し、眼圧を下降させる作用が示唆されている。またその強力な眼圧下降作用は、長時間にわたって持続することも、動物試験などで確認された。現在は、高血圧症への適応に向けた共同研究についても、千葉大学と共同で進められている。
POC(創薬概念の検証)取得を目的として、試験を実施
今回IND申請が提出された第1/2a相臨床試験は、緑内障・高眼圧症患者を対象として、「H-1337」を投与した際の安全性および薬物動態の評価するもの。また、眼圧下降効果の用量反応性についても、検討を行う。デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は同試験を、POC(創薬概念の検証)取得を目的として実施するとしている。
同申請は、提出後30日以内にFDAより通知がない場合、臨床試験の開始が可能となる。同社はその際、速やかに同試験を開始する予定だという。
(画像はデ・ウエスタン・セラピテクス研究所の公式ホームページより)

「H-1337」の米国における第1/2a相臨床試験のIND申請のお知らせ - 株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所
http://pdf.irpocket.com/C4576/UV5D/w1t6/y2jm.pdf