米国臨床腫瘍学会で発表
アステラス製薬株式会社は、2018年1月29日、米国臨床腫瘍学会の泌尿生殖器がんシンポジウム(ASCO-GU)にて、研究結果の発表を行うことを明らかにした。
この発表は、経口アンドロゲン受容体阻害薬「エンザルタミド」の第3相PROSPER試験と、抗体-薬物複合体(ADC)「enfortumabvedotin」の後期第1相試験について、報告するもの。同学会は、米国サンフランシスコにて同年2月8日から10日にかけて開催される
「エンザルタミド」と「enfortumabvedotin」
「エンザルタミド」は、アステラス製薬が米ファイザー社と共同で開発・商業化を進めている、経口アンドロゲン受容体阻害薬。日本においては「去勢抵抗性前立腺がん」の効能・効果で、製品名「イクスタンジカプセル 40mg」として販売されている。
「enfortumabvedotin」は、アステラス製薬がシアトルジェネティクス社と共同で開発を進めているADC。細胞接着分子であるネクチン-4を標的とする初の薬剤であり、標的細胞内に取り込まれると細胞殺傷物質を放出することが認められている。
アンメットメディカルニーズの高い適応症を探索
今回ASCO-GUにおいてアステラス製薬が発表するのは、非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象として実施された「エンザルタミド」のPROSPER試験と、局所進行性または転移性尿路上皮がん患者を対象として実施された「enfortumabvedotin」の後期第1相試験の結果。同社はこの発表により、大きなプレゼンスを示すことができると考えているという。
アステラス製薬は今後も、アンメットメディカルニーズの高い領域における新たな適応症を探索するとしている。
(画像はアステラス製薬の公式ホームページより)

エンザルタミドおよびenfortumabvedotin ASCO-GUでの発表演題に関するお知らせ - アステラス製薬株式会社
https://www.astellas.com/ja/news/10296