無増悪生存期間の中央値(mPFS)は8カ月
小野薬品工業株式会社は2018年1月22日のニュースリリースで、米国のアレイバイオファーマ社(Array社)およびフランスのPierre Fabreが、2018年1月20日付けでBRAF遺伝子変異陽性の大腸がん(CRC)の患者を対象にした、3種の阻害剤の併用療法を評価した第3相BEACONCRC試験で、Safety lead-in評価に組み入れられた患者30例における最新の結果を発表したことを伝えた。
3種の阻害剤は、BRAF阻害剤であるencorafenib、MEK阻害剤であるbinimetinib(ビニメチニブ)および抗EGFR抗体であり、今回の評価データは、カリフォルニア州サンフランシスコで開催中の2018年ASCO消化器癌シンポジウムで発表された。
患者3例で完全奏効(CR)を達成
小野薬品は、2017年5月にArray社とMEK阻害剤のbinimetinib(ビニメチニブ)およびBRAF阻害剤のencorafenibに関するライセンス契約を締結し、小野薬品が日本および韓国で両剤の開発と商業化の権利をArray社から取得した。
現在、両剤の併用療法によるBRAF遺伝子変異陽性の悪性黒色腫を対象とした臨床試験(COLUMBUS試験)およびBRAF遺伝子変異陽性の大腸がんを対象とした臨床試験(BEACONCRC試験)の2つのグローバル第3相臨床試験が実施されている。
(画像は小野薬品工業株式会社のサイトより)

小野薬品工業株式会社ニュースリリース
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n18_0122.pdf小野薬品工業株式会社
https://www.ono.co.jp/