NewBay社が国家食品医薬品監督局に提出
株式会社AskAtは、2018年1月22日、がん治療を対象としたEP4拮抗薬「AAT-007」の治験届が中国当局に受理されたと発表した。
この治験届は、中国NewBay社が同国国家食品医薬品監督局に対して提出していたもの。NewBay社は、AskAtが「AAT-007」のがん領域における中国のライセンス契約を締結したTai Kang社の、開発子会社にあたる。
Pfizer研究所をルーツに持つAskAt
AskAtは、米国Pfizer社の創薬研究所をそのルーツに持つ企業。2013年に、ラクオリア創薬株式会社から分離独立する形で創業した。以来、がん・痛み・認知症・眼科疾患・自己免疫疾患などをターゲットとする開発化合物の探索研究を展開している。
同社は、グローバル製薬企業での医薬品研究開発に25年以上に渡り主導的立場で従事してきた創薬のプロフェッショナル集団であることを自認。世界の一流大学や研究機関、また製薬企業や医薬品開発を実施するベンチャー企業などと強力なネットワークを築いていることが、その証明であるとする。
同社は、保有する技術やネットワークを駆使して創薬にイノベーションを起こし、世界中の患者と家族に笑顔が訪れる日を目指すとしている。
New Bay社はEP4拮抗薬の臨床試験が可能に
AskAtは2016年12月、中国におけるがんおよび自己免疫疾患領域でのEP4拮抗薬のライセンス契約を、Tai Kang社との間で締結。以来Tai Kang社およびNew Bay社は、中国での「AAT-007」開発を進めていた。今回の承認によりNew Bay社は、EP4拮抗薬の臨床試験が可能になる。
なおAskAtは今回の治験届の受理に伴い、Tai Kang社から契約に規定された一時金を受領するとしている。
(画像はAskAtの公式ホームページより)

がん治療を対象としたEP4拮抗薬AAT-007の治験届が中国当局に受理されました - 株式会社AskAt
http://askat-inc.com/japanese/news/detail/?jpnewsid=293