米国臨床腫瘍学会・消化器がんシンポジウムで発表
エーザイ株式会社は、2018年1月22日、抗がん剤「レンビマ」の臨床第3相試験(REFLECT試験/304試験)について、独立画像判定に基づく解析結果を学会にて発表したことを明らかにした。
同剤は、エーザイが創出した新規結合型チロシンキナーゼ阻害剤。同試験は肝細胞がんを対象として実施されたものであり、解析結果発表は米国臨床腫瘍学会・消化器がんシンポジウムにて行われている。
肝がんにおいて最も発生頻度が高い肝細胞がん
肝がんは、がん関連死亡原因の第2位となっている疾患。世界で毎年約78万人が新たに肝がんと診断され、約75万人の死亡が報告されている。中国・日本を含むアジアに新規患者の約80%が集中するなど、地域差も大きい疾患でもある。
肝細胞がんは、肝がんにおいて最も発生頻度が高く、肝がん全体の85%~90%を占める疾患。全身化学療法歴のない同疾患に対して承認されている薬剤は、現在のところソラフェニブのみであり、アンメット・メディカル・ニーズが高い疾患となっていた。
優れた腫瘍縮小効果を確認
「レンビマ」は、腫瘍血管新生あるいは腫瘍悪性化に関与する受容体型チロシンキナーゼに対する選択的阻害活性を有する、経口投与可能な薬剤。
今回の発表では、REFLECT試験の副次評価項目である無増悪生存期間・無増悪期間・奏効率について、盲検下での独立画像判定に基づく探索的な解析結果が報告された。「ソラフェニブ」に対する「レンビマ」の優れた腫瘍縮小効果を確認している。
同社は今後も、がん患者・家族・医療従事者の多様なニーズの充足およびベネフィット向上に貢献していくという。
(画像は写真素材 足成より)

「レンビマ」の肝細胞がんを対象とした臨床第3相試験について解析結果を発表 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201808.html