製薬業界ニュース
2025年05月06日(火)
 製薬業界ニュース

京大、神経難病・多系統萎縮症の細胞内封入体形成メカニズムを一部解明

新着ニュース30件






























京大、神経難病・多系統萎縮症の細胞内封入体形成メカニズムを一部解明

このエントリーをはてなブックマークに追加
治療薬発見につながる可能性がある成果
京都大学は、2018年1月12日、神経難病である多系統萎縮症の細胞内封入体形成メカニズムを、一部解明したと発表した。

この成果は、同学の梶誠兒・医学研究科博士課程学生らの研究グループが、株式会社カン研究所や滋賀医科大学などと共同で実施した研究によるもの。多系統萎縮症の治療薬発見につながる可能性がある成果だという。

多系統萎縮症
発症原因は不明であり、有効な治療法も存在しない
多系統萎縮症は、歩行障害や自律神経障害から発症して、診断からの予後が6~7年とされている神経難病。現在のところ発症原因は不明であり、有効な治療法も存在しない。

同疾患ではこれまで、異常構造化したα-シヌクレインというタンパク質が、脳において神経細胞を助ける働きを持つ脳オリゴデンドロサイト(OLG)細胞に溜まることが知られていた。もともと神経細胞に多く存在するはずの正常なα-シヌクレインが、どのようにOLG細胞に蓄積するのかについては、未だ明らかになっていない。

そこで同研究グループは、ラットの脳から直接細胞を採取・培養することで得られる初代培養細胞を用いて、実験を実施。異常なα-シヌクレインの蓄積には、オリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)という細胞が関与している可能性を発見した。

疾患の細胞単位での疾患モデルとして
異常なα-シヌクレインが蓄積したOPCは、OLG細胞に変化すると、α-シヌクレインの蓄積がOLG細胞内にも観察されるようになったという。また、多系統萎縮症患者の脳で見られる現象と同様の現象が再現されることを、同研究グループは確認している。

この成果について同研究グループは、同疾患の細胞単位での疾患モデルとして、病態解明や治療薬発見につながる可能性があるものとしている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

神経難病である多系統萎縮症の細胞内封入体形成メカニズムを一部解明 - 京都大学
http://www.kyoto-u.ac.jp/


Amazon.co.jp : 多系統萎縮症 に関連する商品
  • アステラス製薬、テレビCM「明日は変えられる。~過活動膀胱篇~」の放映を開始(3月20日)
  • 大正製薬、乗り物酔い止め薬「センパア」シリーズをリニューアル(3月20日)
  • リアルテックファンド、独自技術により高純度の単結晶を開発する研究所に出資を実施(3月18日)
  • 久光製薬、水虫・たむし治療薬「ブテナロック(R)Vα クリーム 18g、液 18mL」をリニューアル発売(3月17日)
  • アンジェス、米国でDNAワクチンに関する特許を取得(3月17日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->