安全性及び忍容性も特に大きな問題はない
鳥居薬品株式会社は2018年1月12日のニュースリリースで、日本たばこ産業株式会社と共同開発しているJAK阻害剤「JTE-052」の皮膚外用製剤について、日本国内で実施中の第3相臨床試験のうち、比較試験の速報結果を取得したことを発表した。
今回取得した速報結果では、有効性の主要評価項目である投与開始日を基準とした最終評価時のmEASIスコアの変化率について、プラセボに対するJTE-052軟膏の優越性が確認された。
なお、JTE-052軟膏の安全性及び忍容性に関して、特に大きな問題は認められなかった。
日本国内で製造販売承認申請を目指す
鳥居薬局と日本たばこ産業は、JTE-052軟膏について、2016年10月に日本国内における共同開発及び販売に関する契約を締結しており、現在はアトピー性皮膚炎患者を対象として開発中の段階である。
今回の試験は、アトピー性皮膚炎患者を対象に、JTE-052軟膏を4週間投与した際の有効性及び安全性について、プラセボを対照とした二重盲検、無作為化、並行群間比較法により検討する試験である。
アトピー性皮膚炎は、痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)であり、その根本には皮膚の乾燥とバリアー機能の異常があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって発症すると考えられている。
鳥居薬局と日本たばこ産業は、今後、この試験と並行して実施中の他の臨床試験の成績等をもとに、日本国内における製造販売承認申請を目指すと述べている。
(画像は鳥居薬品株式会社のサイトより)

鳥居薬品株式会社ニュースリリース
https://www.torii.co.jp/release/2018/20180112_1.pdf日本たばこ産業株式会社
https://www.jti.co.jp/