びまん性大細胞型B細胞リンパ腫が適応症
シンバイオ製薬株式会社は、1月15日、再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を適応症とする抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」第3相臨床試験について、最初の患者登録を完了したと発表した。
同試験は、第2相臨床試験の有効性および安全性を検証することを目的とするもの。
安全かつ有効な新治療薬の登場が期待されていた
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は、リンパ節や様々な臓器において大型かつ悪性のB細胞性リンパ球が増殖し、悪性腫瘍を形成する疾患。悪性リンパ腫の中では、30%~40%と最も頻度が高い。化学療法による治療効果は限られており、予後も極めて悪いため、安全かつ有効な新治療薬の登場が期待されていた。
「トレアキシン」は、殺細胞性の抗腫瘍薬。1970年代よりドイツにて使用が開始され、現在は50ヵ国以上において低悪性度非ホジキンリンパ腫やマントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病などを適応として使用されている。日本国内においては、2016年9月に「トレアキシン点滴静注用 25㎎」の国内医薬品製造販売が承認された。
「トレアキシン」の追加適応症拡大に取り組む
最初の患者登録が完了した今回の「トレアキシン」第3相臨床試験が終了した後、シンバイオは、再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を適応症とする「トレアキシン」の承認申請を予定。 2019年下半期の申請を目指しているという。
同社は今後も、「トレアキシン」の追加適応症拡大に取り組むとしている。
(画像はシンバイオの公式ホームページより)

「トレアキシン」の第3相臨床試験における最初の患者登録のお知らせ - シンバイオ製薬株式会社
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