高血圧DNAワクチンが特許取得
アンジェスMG株式会社(以下、アンジェスMG)は9月21日に、米国で高血圧DNAワクチンに関する特許が成立したことを発表した。
この高血圧DNAワクチンは大阪大学と共同研究していたものである。
今回の特許は、血圧を上昇させるアンジオテンシンⅡに対する抗体を作り出しその働きを抑えるワクチンだ。アンジェスMGは高血圧DNAワクチンの主要な特許がこれで1つ成立したとしている。
1度の投与で長期間効果
遺伝子治療は1990年に米国で初めて行われた治療で、遺伝子を投与することで遺伝子が作り出すタンパク質の効果から治療を促すという治療方法である。
アンジェスMGでは主に、生活習慣病に対する遺伝子治療に重点を置いて取り組んでおり、今回のDNAワクチンもその1つとなるといえる。
現在、高血圧の治療では経口薬での治療が多くを占めているが、毎日の服用が必要であるため、患者自身の飲み忘れなどの問題も抱えているのが現状だ。
しかし、このDNAワクチンの場合、1度の投与で長期間効果が持続するため、治療薬の効果の減少や患者自身の負担も軽減されるとして期待できるとしている。今後、アンジェスMGでは実用化に向けて臨床開発を行う予定であることを明らかにした。

アンジェスMG株式会社 ニュースリリース
http://www.anges-mg.com/pdf.php?pdf=100909.pdf