HIV-1感染症の診断補助に用いる
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、9月23日、HIV-1 RNA測定キット「コバス 6800/8800 システム HIV-1」を発売した。
HIVは遺伝学的性状からHIV-1とHIV-2に大別されますが、その殆どは全世界的に流行しているHIV-1とされる。同キットは、HIV-1感染症の診断補助に用いるもの。
検査の重要性が求められるHIV
HIV感染症は現在、治療の進歩によって長期生存が期待できる疾患となった。新規HIV感染者数も、世界的には1996年をピークとし徐々に減少の傾向を示している。
しかし一方、日本国内の新規HIV感染者報告数は2007年まで増加傾向を示しており、その後も1300人前後でほぼ横ばいの状況が続いている。HIV感染者を減らすためには、今なお検査の重要性が求められる。
進行予測や薬の効果判定などに利用
「コバス 6800/8800 システム HIV-1」は、PCR法を用いて血液中のHIV-1 RNA量を測定するもの。従来品「コバスTaqMan HIV-1「オート」v2.0」で導入した「Dualターゲット」技術を継続採用し、新装置「コバス 6800 システム」および「コバス 8800 システム」の検査キットとして開発されている。
利用の用途としては、HIV-1感染症の進行予測、治療開始の判断や抗HIV-1薬の効果判定、治療変更の判断などが想定されている。
(画像はプレスリリースより)

HIV-1検査用キット「コバス 6800/8800 システム HIV-1」発売 - ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
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